古人の跡を求めず
新しいイベント等を創造していく場合には必ず成功例と言われる事例を参考にする場合があります。
私も多くの事例を集めて参考にすることもあります。
そうして、創り上げた事例が、ある一定の評価を得てくると、そこを媒体にして表現者が鑑賞者に働きかけるための手段として、今までと全く違った作品や商品等が創造されてきます。
その新しいアートが創造されてくると、過去の事例と比較して違和感を感じ、伝統・文化の喪失だと必ずブレーキを掛ける方々が出てきます。
特に地方における保守的な町にこうした傾向が強く働きます。
人、それぞれの思い、考え方、価値観が違うのですからこうした違った意見が出てくるのは当然だと思います。
こうした時に思い出すのが松尾芭蕉の「古人の跡を求めず。古人の求めたるところを求めよ。」という言葉です。形ではなく、志を求めることが大事だと。伝統のある古典的な芸能であろうと「初演は新作」だったはずです。それが磨きあげられ今に伝わり伝統として継承されているのです。
特にアートの世界になると私も理解できない作品も多くあることも事実です。
しかし、これも先人の行った「結果」や「やり方」の作風を求めるのではなく、先人が何故そうしたのか?
それによって何を求めようとしていたのか?
どんな想いで?作品を創り上げていったのか?
こんな視点で新しい作品を見るともう少し違った考え方が出てくるのではないかと思います。
そして、自分の考え方、価値観だけが正論と言う意見が余りに前面に出てくる風潮に違和感を覚えます。
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