« 東電の社員にエールを送ります! | トップページ | 神仏への祈り! »

2011年8月12日 (金)

為政者と桶狭間

為政者たる者は、常に世論を大切にして、その考え方を尊重して施策に取り組み必要がありますが、時と場合によっては、あえて世論に反した行動を起こさなければならない場合もあります。

時は永禄3年5月19日(1560年6月12日)、ところは尾張国桶狭間。
3万とも4万とも言われる大軍を引き連れて尾張に侵攻した駿河の戦国大名・今川義元。迎え撃つのは、味方はわずか10分の1程度の尾張の大名・織田信長。その劣勢の軍勢で本陣を強行突破して、今川義元を討ち取って今川軍を潰走させた、日本の歴史上最も華々しい逆転劇と言われ、よく知られた非常に有名な桶狭間の戦いです。

まともに戦ってはとうてい勝ち目のない戦。当然、重臣たちは籠城を主張します。
しかし、その時の信長は援軍も期待できない中にあっては座して死を待つのみと、百の内の一の可能性を求めて城を出て戦うことを決断したのでしょう。

一般論で言ったら世論という多数の意見を大切にすることは重要です。
しかし、これは平常時の場合のことであって、非常時にはそれだけでは処し切れないことがあるものです。

世論の判断基準は、過去の常識なり通念が基本になります。貴重な考え方ですが、最近は自己を中心に据えた考え方で判断する傾向にあることに不安を感じています。それだけに判断の難しい局面が多くなっていると思います。

非常時の場合には、そういう一般論を超越した新しい発想、考え方が為政者には求められていると思います。
そうした面で、先頃の菅首相は「脱原発」を推し進めると正式に発表しました。
ところが後になって個人的なコメントだと・・・・・。
これで、本当に覚悟して「脱原発」を考えていたのか疑問に思います。
やはり、信長ほどの覚悟がなかったということですか。

点検中の原子炉の再稼働にメドを立てないで、何もしなければ来年6月には自然と「脱原発」が完成します。
正に籠城戦です。
これだけ、原発事故の震源地になった日本です。
今、国民に問いかければ「脱原発」から「これを機に原発から自然エネルギーへと一挙に舵を切るべきだ」との意見の方が圧倒的多数を占めると思います。

原子力は夢のエネルギー。地球温暖化防止のためにも原発を推進していくとの神話が崩れています。国民も将来のエネルギーについて真剣に考える時に来ていることだけは確かです。

現にヨーロッパでは「脱原発」と「太陽光発電や地熱発電などの自然エネルギーへの転換」とワンセットで語られています。
しかし、メガソーラー施設の建設計画なども浮上していますが、太陽光発電はあくまでも補完的な存在でしか成り得ないでしょう。と思います。
西欧諸国、特にドイツやイタリアが簡単に「脱原発」を選択し「自然エネルギー」へと思い切った舵が切れるのは、電力の輸入が可能だからに他ありません。国が地続きの恩恵を受けています。

私も「脱原発」と「太陽光発電や地熱発電などの自然エネルギーへの転換」の方向性は支持をします。
「時間」も必要です。
一時的に化石燃料に転用した発電で電力の安定供給が可能なのか。
そしてコストアップにつながらないのか。
この危機的な状況の中で国民に耳障りの良いコメントは要りません。
こうしたことに一つ一つ配慮をしながら「脱原発」を語っていかなければ、現実的には意味がありません。

それは、四方を海で囲まれた日本は「電力」を輸入出来ないのですから。
為政者のリーダーシップが試される時です。

« 東電の社員にエールを送ります! | トップページ | 神仏への祈り! »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/544481/52458776

この記事へのトラックバック一覧です: 為政者と桶狭間:

« 東電の社員にエールを送ります! | トップページ | 神仏への祈り! »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

facebookで私の交友を見てください

イソタビドットコム

私と東海道との係わりの源です

西湘を拠点にして色々なプロジェクトを立ち上げて奮闘しています。そして私も遊ばされています。

きれいな水と美しい緑を、再生し、育み、守るために活動しています

NPOな人 椎野修平ブログ