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2011年5月28日 (土)

今日の大磯は「虎が雨」

1193年(建久4年)頼朝が催した富士の裾野での狩りに、密かに夜陰に乗じて忍び込んだ曽我兄弟は、父の仇の工藤祐経を討ち取ります。しかし、兄・十郎祐成はその場で新田忠常に切り殺され、弟の五郎時致も生け捕りになり、後に処刑されました。

これが、赤穂浪士の討ち入りと伊賀越えの仇討ちに並ぶ、日本三大仇討ちの一つ「曾我兄弟の仇討ち」です。

「虎が雨」は俳句の季語にもなっています。
5月28日(旧暦)に降る雨に虎女の悲しみを重ねたものである。兄弟が死んだ後、残された虎女は曽我の母のもとを訪ね兄弟を弔い出家しています。

この物語を後の時代まで、色づけ深みを持たせる役割をしている、お虎さん、虎女(とらじょ)とも、また「虎御前」とも呼ばれている大磯の遊女「とら」さんです。

室町時代以前の遊女は大変な知識人であり歌舞などの技芸を厳しく躾けられ、教養も身につけた女性たちであり、時には神聖な存在として巫女の代わりをするようなこともあった時代です。
遊女が自らの性で商売するだけの存在になったのは戦国時代以降のことです。

今日の大磯は終日、雨模様です。
虎さんの夫、十郎祐成の念願であった父の敵の成功を喜びつつも、しかし、最愛の夫を失ってしまった悲しみによる、「涙雨」が降っています。

この日ばかりは、大磯の雨には風情があります。

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