大磯の左義長(国指定の重要無形民俗文化財)
今年の左義長は1月16日です。
大磯の左義長は前年の12月8日の一番息子から始まります。
私の子どもの頃は、この日に瓢箪のような形をした石に縄を付けて、町内の独身男性のいるお宅の玄関先で「一番息子・・・・・・・・・・・・。」言葉は忘れました。
要は○○さんに、良いお嫁さんが来るように と言った内容の口上を子ども達で述べてお小遣いをもらった記憶があります。
そして年が明けた11日には長老と松買い(山に松を取りに行く)をして13日(以前は14日に左義長を実施していました)まで御仮籠(おかりこ)を作ります。この御仮籠は松と各家庭で門松を立てていた笹等を利用して作ります。御仮籠の番をするのは子ども達です。当時は御仮籠の中に七輪を持ち込みお餅やみかんを食べながら、かるたやトランプなどの遊びをして夜通しで過ごしたものです。
町民は七所詣り(ななとこまいり)といって子ども達の籠もる七箇所の道祖神、御仮籠を拝んで回ります。当然、お賽銭が上がります。このお賽銭の分配も子ども達のリーダーが年齢によって分配します。上級生には多く、下級生には少なく。縦社会が歴然と生きていました。
これが正月のお年玉にもなりました。
そして、いつしかこの様な風習は無くなりました。
14日の朝には海岸にサイト立てをして夕方に火が入ります。サイトが燃えさかる頃、青年達がふんどし一つで冬の海に入っていきます。
海に入った青年たちと陸側の子どもたちとの間で、豊漁を祈念するヤンナゴッコという綱引きが行われます。
こうした伝統行事を継承していくことは色々な面で苦労があります。
資金面もその一つです。何より人的な確保をすることが一番大変なんです。
従って毎年14日に実施していた左義長も今や、14日以後の土曜日に実施されるようになりました。
写真は全て大磯町のHPから利用しました。
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