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2009年11月 7日 (土)

「最後の宮大工」西岡常一氏の言葉

日本人は、元来、感謝民族だと思います。
その「感謝」という奥深い言葉の裏に日本人の良き心が残っていた筈なんです。
最近の色々な出来事、特に暗いニュースを耳にするにつけ、日本人の持っていたその心が失われているような気がします。

「最後の宮大工」と言われた西岡常一氏が、かって言っていたことを思い出しました。
「電気カンナ」と「ヤリガンナ」で削ったものを、互いの削り口を雨の中にさらしておくと「電気カンナ」で削ったものは一週間でカビが生えてきます。「ヤリガンナ」の方の切り口は水がスカッと切れて、水を弾いてしまうそうです。

法隆寺金堂や薬師寺金堂の再建を手がけていた西岡氏は、木を切り出すにはまず「山」を見て、それから木を選定して手斧で感謝を込めて切らしてもらうんだそうです。

私もその時の話で始めて知りました。
斧の刃を見ると片側に三本。その裏に四本の筋が刻まれています。
三本の方は「ミキ」と言います。「ミキ」つまり「御酒」お酒です。
四本の方は「ヨキ」と言って「五穀」のことです。「ヨキ」は「地水火風」を表しています。地は地面、水は水、火は太陽、風は空気です。つまり山海の珍味を、この斧の刃の刻みに託しています。

この様に刻みを入れた斧を、木を切る前に、その木にもたせかけて拝みます。
「これから木伐らしてもらいます。ありがとうございます」と・・・・・・。

その時にお酒や五穀をお供えするんでしょうが山の中にまで持ってくることは出来ません。だからこういう形で斧の刃のところに彫ってあるんだと。

自分の手掛けた法隆寺や薬師寺などは千年耐えることが出来る。
「チェーンソー」や「電気カンナ」でブンブン切って、削っていたらその建物は精々二、三百年も持てば良い方だと。

究極の感謝の表し方だと思います。
こんな心を持ち続けたいですね。いや、出来れば良いと思います。
こうした中に真の教育があるんでしょうね。

今の日本は、「成果主義」や「効率化」「費用対効果」等を目指す余り、こうした考え方をも置き去りにしていることに危惧を感じています。

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