世阿弥「風姿花伝」より(その1)
世阿弥は能なのどの演劇について観客の興味をひくにはどうすべきか、後継者を育てるための組織論に具体的なアドバイスを記したものが、伝書「風姿花伝」です。
この「風姿花伝」には、何気なく私たちが日常的に使っている、誰でも耳にしたことがある、このことば「初心忘るべからず」などは世阿弥が編み出したものなんです。
時に用ゆるをもて花と知るべし
物事の良し悪しは、その時に有用なものを良しとし、無益なものを悪しとする、という意味です。
昨日、先の衆議院選挙で歴史的な大敗を喫した自民党の総裁選が公示されました。
ベテランの谷垣氏、中堅、若手から河野氏、西村氏の3人が立候補しました。
河野氏などと書くと書きにくいものです。普段から支援をして太郎ちゃん、太郎さんと呼んでいるせいかもしれません。私は自民党員でもありません。従って選挙権はありません。
しかし、心情的には太郎ちゃんに頑張ってもらいたいなと思います。
「その時に有用なものを良しとし、無益なものを悪しとする」
先の選挙結果では「子育て支援」や「高校の授業料無料化」「脱官僚政治」etc を有用とし、一方では八ツ場ダムや川辺川ダム建設を筆頭とする公共事業投資を無益と国民が判断した結果なのでしょう。
これが本当に国益なのかどうかは歴史が検証してくれるでしょう。
本来、国がやるべき大きな政策は「防衛も含めた外交政策」「等しく教育を受ける権利の確保」「公平に税金を収納し社会保障等への適正配分」「エネルギー、環境分野への経済支援等を含めた経済政策」こうした分野以外は地方に権限委譲するべきだと思いますよね。そうでなければ「小さな政府」なんって実現するはずはありません。
それを派閥単位の政治で行おうとすれば自民党はこれから先の浮上はないでしょうね。
さあー、太郎ちゃん、もう一度、国民の声に耳を傾けて「その時に有用なものを良しとし、無益なものを悪しとする」をゆっくり考えてみようよ!
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